「何を作ろうかな」「何なら作れそうかな」を選ぶ選定の段階の話です。
支離滅裂に書きなぐったものなので、詳細は追記に書きました。これからする作業の展望をあらかじめ把握して作るものを選定するのは、挫折しないために必要なんです。まずは簡単なものから作っていきましょう。
と言いつつ、これから始まるのは『私なりのペーパークラフト設計解説』であって『初心者向けペーパークラフト設計講座』ではないので、お間違えなきよう!
今回は【チコリータ】を作ろうと思います。その理由は
- デザインが簡単そうだから
- 話題の新作ZAのパートナーポケモンだから
- 台座無しで自立できそうだから
です。
ZA発売の10月までに間に合えばいいな。また2年くらいかかるかもしれないけど、よろしくお願いします。
前々から思ってたけどペーパークラフト制作の「制作」って、3Dモデルを展開図にする「制作」と、展開図を組み立てる「制作」があってややこしいから、前者を「設計」にして後者を「制作」にしようと思う!
選定の時にいろいろ考えてること
う~ん、なんか長文ですね、記事下部↓の赤文字に要約したものがあるので読み飛ばしていただいても構いません。
次は何つくろうかな~、ペーパークラフト設計手順の例として簡単なものがいいな~。
作りたいものの資料がたくさん用意できるか。ポケモンであれば公式イラスト、実際のゲームを資料として細かな部分まで再現できる。正確に作るなら三面図は欲しい。
なるべくA4サイズ1枚で完結できる方がいい。経験上、1枚と2枚では労力が段違いだった。作業量が2倍なのはそうなのだが、私の作り方の場合、ある工程で何か不都合があると工程をだいぶ戻して作り直すということが見受けられる。A4で2枚の設計とは、すごろくで言う振り出しに戻るマスを踏む確率が高くなるような感じに似ている。故に2枚以上の設計が想定される場合、相当な覚悟がいる。今回はサクッと作れるモデルにしたいのでそんなに覚悟はいらない。いれ。
形状が複雑でないもの。立体を展開図にしたとき、入り組んだ形状などは表面積が増えてA4サイズという制約を圧迫する。そして組み立てるのが大変になる。ユーザーが大変なのはもちろん、設計では何度も試作品を作ることになるから自分のモチベーションに響かないよう気楽に付き合えるようなものがいい。そういえば常々思ってたけど、リクエストも受けずに頼まれてない作品を作りながらユーザーのためとはなんか変な話だ。
小さなパーツ、細いパーツが少ないもの。精密な紙工作ではピンセットなどでミリ単位のパーツを扱うことがよくある。ただ私のペーパークラフトはいろいろな工具を使わず指だけで完結できる作品を理想としている。ハサミと接着剤は必要よ!?指が太い人が作ることも想定できていると尚よし。パーツが細いと強度不足により完成品が壊れる可能性もある。それに作品のスケール的な視点で観察すると、大きい作品より小さな作品の方が紙の持つ特性(厚み、紙グセ、反り、たわみ、切断面が白く見える等)がより強く表れてしまう。小さい作品は構造が単純と捉えることもできるが、やはり大きく作った方が作りやすさ、見栄えは勝る。A4という制約の中で作品を大きく詰め込むには、小さなパーツは省けた方がいい。
でも複雑で小さなパーツいっぱいあるペーパークラフト作りたい!ってのも分かる。直球でそのまま複雑で小さな以下略を作る力業という選択肢もあるが、ペーパークラフトならではの表現方法もある。つまりは複雑な部分をいかに簡略化してそれっぽく見せるか、どのように工夫するかが腕の見せ所なのだがそれについては追々。
作るのが難しくならないようにするのはもちろんだが、仕上がりが安直になるのも避けたい。極論としては、紙相撲で作るような「切って、真ん中で折って完成」では味気ない。サイコロ状の立体を組み合わせる方式も分かりやすくてよいが、どれも似たような形になってしまう。目指すものはゲーム中のキャラクターの3Dモデルから徐々にディテールを落とし、紙の造形で実現可能なレベルだ。もし余裕があれば可動部品などのギミックを盛り込めるとよい。
完成品が安定して自立できるか。立たせるのが難しい場合、台座などを別途用意するしかない。その台座も紙で作るとなると、台座足りえる強度を持つ構造が必要になるし、型紙の面積も圧迫する。紙以外のもので代用しようにも、それが身の回りにあるようなものか、身の回りにあるようなものが身の回りに無い人だっているのではないかを考えると得策ではない。二本足で立つ人型モデルはいつも苦労している。偶然にも重心の位置がハマり直立することもあるが何せ紙、少しの風で倒れてしまう。一番手っ取り早いのは、紙一枚の大き目の台座に足を貼り付けてしまうことだが、私が作るペーパークラフトは手に取って遊んでもらいたいと思っている。足の裏に台座がくっついたままなのは少々さみしい。台座を作るにも取り外し可能な構造であるべきと考える。
それと頭の中で組み立ての筋道が立てられるか。これは設計の経験を積まなければ分かりにくいことなのだが、3Dモデルを作る前の段階で大体のビジョンは見えていた方がいい。まずは足を作って~胴体にくっつけて~最後に頭をくっつけよう~といった感じ。で、ここで想像したイメージが試作品を作ってみると破綻するのが往々にある。あれ?実際に組み立てると紙が歪むぞ?じゃあ足付けるの最後の方がいいんじゃね!?でも頭を先にすると糊付け不可能になるんだがー!!楽しそうでなによりです。
つまり何が言いたいかというと
好きなもの、好きに作ったらいいんだぜ!
好きじゃないと続かないもんね!
次回【チコリータ】モデリング編
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